ノイズとチャンスを見極め、優位性のあるバイアスを取り込め
株価指数先物をやっつけろ!
メカニカルなトレーディングシステムの開発法を伝授!
メカニカルトレーダー必携書!
考え方・作り方 徹底的にあらゆることを検証
実行法 退屈なほど淡々に
ストレスの多い裁量トレーダーにさようなら
変化の激しい今日の金融先物市場において、トレーダーは不確実で矛盾に満ち、しかもほとんどランダムともいえるマーケットのノイズに直面している。そして、そうしたノイズのなかから有望なバイアスを選別し、それをトレーディングシステムに取り込もうとしているトレーダーの90%以上がその試みに失敗し、大きな損失を余儀なくされている。一方、こうした複雑なマーケットでその試みに成功した数少ないトレーダーはとてつもない報酬を手にしている。そうした有効なトレーディングシステムを開発し、金融先物市場で飯を食っていけるわずか5〜10%の成功するトレーダーとなるには何をすればよいのだろうか。
本書にはマーケットのそうしたノイズとチャンスを見極めながら、有望なバイアスだけをトレーディングシステムに取り込んで利益につなげるため、ヒストリカルなデータで検証されたいろいろなトレーディングアイデアが提示されている。ベテラントレーダー兼システム開発者、講演者兼著述家として多方面で活躍しているアート・コリンズは、本書のなかで次のようなテーマについて論じている。
* 裁量トレードのいろいろな問題点を指摘しながら、ヒストリカルデータで検証済みのメカニカルトレードのメリットとその正しい実行法
* トレーディングシステムに取り入れる最高のパラメーターを見つけるため、適正な最適化に向けた4つの原則
* マーケットのバイアスを利用し、そこから利益を上げるための多岐にわたるトレーディングルール
* マーケットの多様な環境に適したトレードルールをうまく使い分けながら、ヒストリカルな統計データで裏付けられた信頼性の高いトレード手法
* 有効なコンセプトとそうでないものを選別し、損失を回避しながら利益の極大化を図るためのトレードステーションの効果的な活用法
金融先物市場には、有望でありながらその複雑なマーケットの前に力尽きた多くのトレーダーの死臭が漂っている。本書にはそうしたトレーダーにならないためのサバイバル戦略、すなわちメカニカルなトレードを100%実行できるようなシンプルで有効なトレーディングルールが数多く提示されている。本書で検証し尽くされたことと規律あるスタンスでメカニカルトレードを淡々と実行していけば、トレーディングでのいろいろな難しい問題は解消し、勝率が飛躍的に高まり、読者を勝ち組に導いてくれるであろう!【本書の結論】
* メカニカルトレードと裁量トレードの両方を採用すれば、双方の悪いところが増幅される
* シンプルがベスト
* 小さな基本が積み上がって大きな全体となる
* 優れたトレードとは退屈なものである
* 自分がよく理解できないことを実行してはならない
* 魔法の情報源などはないし、耳寄り情報をうのみにしてはならない
* トレーディングシステムの違反者を神は罰する
* 「トレーディングシステムが間違っている」と思ったら、それはあなたが間違っている証拠
本書への賛辞
「システムトレーダーだけでなく、あらゆるトレーダーにとっても本書は必読書だ。メカニカルなトレードのメリットと注意点、その正しい実行法など、メカニカルトレードに関する役立つ情報が満載されている」――ローレンス・マクミラン(『マクミラン・オン・オプションズ』などの著者兼マクミラン・アナリシス社社長)
「本書は金融先物トレードで利益を上げるためのテクニカルなツールブックである」 ――ウィリアム・ダン(ダン・キャピタル・マネジメント社創設者兼会長)
「ベテランのプロトレーダーであり、リサーチャーであり、システム開発者であるコリンズはこの本のなかで、自らのトレーディングロジックを開発し完成させた方法とその成果を余すところなく公開している。彼はそうした豊富な経験と大きな成功を手にした今でも、まだマーケットの真実を追究する努力を怠らない」―― ウェイン・グリフィス(著名な商品先物トレーディングシステムである「アンティシペーション」の開発者で、『マーケットの魔術師【システムトレーダー編】』にも取り上げられた)
「豊富なリサーチで裏付けられた本書はとても面白い。コリンズはこのなかで、マーケットのいろいろなバイアスを堅牢で信頼できるトレーディングシステムに取り込み、それをロジカルな形で提示している。多くのトレーダーに読んでほしいと思う」――リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ(『魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門』[パンローリング]著者兼LBRグループ代表)
「コリンズは本書のなかで、科学的なトレードというものを追究している。従来のマーケットの魔術師のトレード手法を少し離れて、彼のトレーディングアプローチに目を向けるのも悪くはないだろう」――マイケル・コベル(『トレンドフォロー入門』[パンローリング]の著者)
著者紹介
アート・コリンズ(Art Collins)
1986年から数多くのメカニカルトレーディングシステムの開発を手掛け、またプロトレーダーとしても大きな成功を収めている。1975年にノースウエスタン大学を卒業し、1989年からシカゴ商品取引所(CBOT)の会員、また講演者・著述家でもある。著書には13人の著名なシステムトレーダーにインタビューした『マーケットの魔術師【システムトレーダー編】』や『マーケットの魔術師【大損失編】』(いずれもパンローリング)などがある。フューチャーズ誌に定期寄稿するほか、その他の投資刊行物にも数多く執筆している。メールアドレスは「artcollins@ameritech.net」。
原書タイトル: Beating the Financial Futures Market : Combining Small Biases into Powerful Money Making Strategies